【まとめ②】経営コンサルタントへ転職するステップ ー転職活動編ー
こんにちは!
今回は経営コンサルタントになるためのステップとして、準備に次いでいよいよメインの「転職活動」についてご説明します!
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<履歴書作成>
まずは履歴書・職務経歴書を作成しましょう。
履歴書は基本的に決められたフォーマット通りに記載すれば良いかと思います。
自己アピールとして工夫して記載が必要なのは「志望動機」です。
志望動機は
・なぜコンサルか
・その中でなぜそのファームなのか
・入社後に自分がどのような価値を提供できるのか(平たく言えばどんな活躍ができるのか)
は抑えるようにしましょう。
最後の「どんな価値を提供できるか」は専門性またはビジネスマンとしての基礎力のいずれかで考えると書きやすいかと思います。
専門性というのは、例えば現在の会社の業界です。
金融業出身であれば金融業向けのコンサル、
メーカー出身ならメーカー向けコンサル、
など出身業界をクライアント(お客様)として活躍するコンサルタント、ならイメージ湧きませんか?
また、自分の所属している部署や学歴も専門性として説明できます。
例えば経営企画部などは分かりやすいですが、経理財務、人事などもその分野のコンサルタントがいるので、
その領域のコンサルとして価値を出せます!と言えるのではないでしょうか。
それでも専門性がアピールできなければ、ビジネスマンとしての基礎力でも問題ありません。
某ファームでは専門性を「武器力」、基礎力を「素手力」と呼んでいます。
武器力がなければ素手力で勝負しましょう。
私も武器力が弱く、素手力で転職活動を乗り切り、コンサルとなってからも基本的に素手で戦ってきました。
専門性がないからと言って自信を無くす必要はありません。
基本的な論理的思考力があり、さらに自分で「これこそは!」と言う基礎力=素手力があればコンサルになることは可能です。
武器は徐々に身につけていけば良いんです。
人間、意欲さえあれば伸び代は無限大です。
基礎力としては例えば資料作成(ドキュメンテーション)力、プレゼン力、調査・情報収集力などです。
いずれもコンサルとしては不可欠な能力ですが、その中で特に強みのあるコンサルは自分に自信を持って仕事に臨むことができます。
ここまで考えても「自分の提供できる価値」がイメージ湧かなければ、
仕事を通じて周りから感謝された場面がなかったか思い出してみるのが良いと思います。
細かな点に気がつき先んじて仕事をしていたら、上司から「気がきくな」と言われたこと、
お節介で同僚の仕事に口を出していたらその仕事が好転して同僚から「ありがとう」と言われたこと、
など小さな事でも自分が生んだ「価値」が何かなかったか思い出し、
そこから自分の能力の説明に昇華させてみましょう。
履歴書の志望動機欄はそこまでスペースがないので、自己PRとしての記載はほんの少し程度かとは思いますが、
後に控える面接での自己PRのためには、上記の内容はよく考えておくのが良いと思います。
履歴書の内容と面接の内容は当然ながら整合性が求められますので、
履歴書で適当な内容を書いて、面接直前に自己PRを改めて考える、などはNGです。
また、職務経歴書は、自分の経歴がいかに経営コンサルタントになった際に活かすことができるか、を意識しながら記載しましょう。
フォーマットは多数ありますが、ここでは履歴書より自己PRの内容を記載できるスペースがあるので、しっかりと記載しましょう。
経歴の詳細も
・自分がどんな専門性 または 基礎力があるか分かるような事実(ファクト)を
・具体的かつ端的に
・定量的な効果、実績を織り交ぜて
記載するようにしましょう。
先に紹介した転職エージェントは履歴書や職務経歴書のレビューも無料でしてくれます。
自分が良かれと思った文章でも、第三者から見て改善できる部分はあることが多いので、是非活用してください。
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<WEBテスト>
履歴書・職務経歴書を提出してエントリーした後、WEBテストが必須のファームが多いです。
玉手箱、WebGABなど種類が多いので、自分の受けるファームがどの種類のWEBテストを実施しているのか、予め調べてから対策しましょう。
-準備-編でもご説明した通り、ここはきっちり勉強して、ボーダーラインを超えられるだけの自信をつけてからトライしましょう!
回答はパソコンで行いますが、計数の計算などで使う電卓や、回答を整理するための白紙など必要な物を用意して万全の体制で望むのが良いかと思います。
また「エントリーをしてから1週間以内にWEBテストを受験すること」 など期日を設定されますので、
仕事が忙しい、予定が埋まっているなどしてWEBテストがすぐに受けられない、という状況であれば焦らずエントリーすることはせず、
余裕を持って受験できるタイミングでエントリーしましょう。
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<面接>
書類審査、WEBテストが通ればいよいよ面接です。
面接では志望動機や自己PRなどの一般的な内容と、ケース問題が出されることが多いです。
-準備-編でケース問題の勉強をお勧めしましたが、
志望動機などのやりとりも事前に練習するのが良いと思います。
私は想定問答集を作り、一人で質問に答え、その様子をビデオで撮り、
想定問答の内容、回答の仕方や発声、表情や姿勢などを改善していました。
また、ケース問題では会議室のホワイトボードや渡される画用紙を利用して、自分の考えをビジュアライズして(文字・図画に落とし込んで)説明が求められます。
よってケース問題の準備は、座学だけでなく、自宅でホワイトボードを購入して、面接時の回答を意識しながらホワイトボードに思考を整理して発表する練習もしていました。
そういった自宅の練習に加え、面接に慣れる良い機会となったのは、転職活動本番の面接でした。
面接官と対面して(今はWEB面接が中心かもしれませんが)緊張感ある中での面接がやはり一番良い経験となります。
ですので、例えば本命のファームがあるのであれば、(失礼な言い方ですが)まずは練習として別ファームを先にスケジューリングして選考を受ける、というのが良いと思います。
仮に先に練習のファームから内定を貰っても、ある程度内定受諾の連絡を待ってもらうことは可能です。
本命のファームの結果がわかるまではキープ、分かり次第返答、で問題ありません。
こういう場合も、転職エージェントがファームとの間に入っていれば、連絡はエージェントがとってくれますので、
先に内定を得たファームからのプレッシャーを直接受けることなく、自分のペースで選考を進められるかと思います。
さて面接の本番ですが、話す内容、受け答えの仕方、姿勢、表情などポイントは数多くありますが、
一般的な面接と共通ですので、ここでの細かな解説は省きたいと思います。
1点、「コンサルへの転職」という意味で注意頂きたいのは、徹底的に「ロジカル(論理的)」であれ、ということです。
面接官は基本的に人事部ではなく、エントリーしたユニット(部門)の現役のコンサルタントが行います。
つまり自分の将来の上司になりうる人です。
コンサルタントは幅広い個性を持ったメンバー達ですが、共通するのは高いロジカルさ、すなわち論理的思考力です。
クライアント(お客様)の課題を解決する際、第三者として「これが解決策です」と説明するにあたって、感情や勢いでは納得してもらえません。
納得頂くには「これが解決策です、何故ならば〜〜」とその理由を論理立てて説明しなければならないのです。
よって、コンサルタントにとって論理的思考力は必須の素養であり、
これがないとみなされれば、いくら専門力が高くても、学歴やキャリアが優れていても、コンサルタントとしては採用されないでしょう。
面接では「入社したい」という気持ちや「自分はこんなことができる」というファクト(事実)を熱量高く伝えることも大切ですが、それだけでは面接官は納得しません。
例えば「コンサルになることは私の”憧れ”です」と伝えたとしても、それは面接官からすれば志望動機として受け取ってもらえません。
「なぜ憧れなのか、その背景は」「コンサルで何がしたいのか」「自分がコンサルとして何ができるのか」まで説明ができなければ、志望動機が弱いとみなされ不採用となりえます、
事前に用意する想定問答集がきちんとロジカルになってるか確認するのは勿論、面接内でのやりとりも常にロジカルさを意識するようにしてください。
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さて、これで-転職活動-が一区切りです。
とはいえ、かなり端折っての説明となってしまったので、
また細かなポイントなどは別途ご説明します!
この記事が少しでも皆さんのコンサルへの転職活動に活きることがあれば幸いです。
次はクロージング編です。
それではまた!