凡人の経営コンサルタント奮闘記

キャリアなし、専門性なし、コネなしでも経営コンサルタントになれる!

【まとめ①】経営コンサルタントへ転職するステップ ー準備編ー

こんにちは!現役外資経営コンサルタントのケンです。

 

今日は経営コンサルタントになるためのステップの概要を、自分の経験交えてご紹介したいと思います。

 

「コンサルになりたいけど何から手をつければ分からない」といった方にご参考になれば幸いです!

 

また、以下の内容は中途の方の「転職」が念頭になっていますが、

新卒の採用活動でも一般論として参考になる部分はあるかと思いますので、

学生の方もどうぞご覧ください。

 

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<転職のステップの全体像>

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コンサルになりたい!と思ってから、大きく必要なステップは

①準備

②転職活動

③クロージング

の3つです。

 

スムーズにいけば最短3ヶ月程度で転職できるかと思いますが、

準備にかかる時間や転職活動がうまくいくかどうかで期間は大きく前後します。

 

私が初めてコンサルティング会社へ転職した際は、

少し休憩を挟んだこともあり、10ヶ月ほどかかりました。 

新卒の就活と異なり、転職活動では明確な期日がないため、

疲れたら少し休んでから転職活動を再開、でも大丈夫です。

 

まずは最初の「準備」からご説明します。

 

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 <パートナー探し>

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コンサルになりたい、と思ってもすぐ転職活動!というわけにはいきません。

転職活動に臨むにあたっての準備が必要です。

 

準備を始めるにあたってまず必要となるのがパートナーです。

転職活動は一人で進めるよりも、協力者がいた方が間違いなく成功率が高まります

 

3ヶ月以上、仕事と並行して準備・転職活動を進めていれば、体力だけでなく精神的に辛い状況になることもあります。

そんな時、悩みや苦労を語れる人がいる家族や友人の存在はとても助かるものです。

 

またコンサルの知人がいれば、リアルな仕事の内情や採用の状況など、有意義な情報が得られるでしょう。

 

さらに、コンサル転職にあたっては「転職エージェント」の活用をお勧めします。

 

転職エージェントとは、転職希望者と企業の仲介役です。

・募集している企業の紹介

・面接の日程調整や採用条件の交渉など企業とのやりとり

・履歴書、ESの添削や模擬面接

・ほか転職活動における各種アドバイス全般

など転職活動を進める上で手厚いサポートを受けられます。

 

エージェントの報酬は転職成功時に入社先の企業から支払われるため、

転職者側は無料で利用できます。

 

ですので使っておいて損はない、使わないと(コンサル業界は特に転職活動にクセがあることもあり)転職のハードルはかなり高い、かと思います。

 

自分自身、専門的な知見や各コンサルティングファームとのコネクションを持つエージェントがいてくれたからこそ、

安心して転職活動を進め無事内定をもらうことができました。

 

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<自己分析> 

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パートナーを見つけたら次は「自己分析」です。

 

自分のこれまでのキャリアを振り返って

・自分の強み/弱みは何か

・どんな課題を、どのように解決した経験があるか

・なぜ経営コンサルタントを目指すのか

・どんな課題を解決できるコンサルタントになりたいか

など、自分自身を分析します。

 

後の履歴書や職務経歴書の作成や、面接の準備でもこの内容をさらに深掘り・補強することになります。

このタイミングで自己分析を行うのは、

自分が転職を目指すコンサルティングファームを定めるために必要であるため、というのと、

そもそも本当に自分が経営コンサルタントになりたいのか、適性があるのか、という大前提を確認するためです。

 

この自己分析は以後の転職活動を進める上での軸となるので、焦らずしっかり取り組みましょう。

 

前述のパートナーに協力いただきながら進めれば、

三者視点での意見からより精度の高い分析ができるかと思います。

 

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<目標設定>

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自分自身を理解して軸が明確になったら、

転職活動における目標を設定しましょう。

 

経営コンサルタントと一口に言っても、コンサルティングファーム

・サービスの内容:戦略系、業務系、IT系、総合系、人事系etc

・対象とする顧客:大手企業、中堅〜中小企業

など特徴、強みが個々あります。

 

さらに外資系か国内系か、老舗か若いファームか、などの要素も考えると選択肢はかなり多くなってきます。

 

そうした中で、自分はどんなコンサルティングファームへ入りたいのか、個社名でも業界の括りでも良いので決める必要があります。

 

自分がコンサルに転職しようとした時にまず躓いたのがここでした。

 

前述の通りコンサルティングファームは大小含めかなりの数があります。

その特徴も中々分かりづらく、初めは自分がどこに向いているのか、もイメージしきれない、という状況でした。

 

この時、転職エージェントや経営コンサルタントの知人に相談し、コンサル業界の全体像や各社の特徴を聞きながら、自分が目指す方向性を固めていきました。

 

また、目標として「いつまでに」という期限感も設定する場合があります。

ただし、基本的には期限はかっちり設定する必要はないというのが私見です。

 

期限を意識しすぎると、転職活動が順調に進まない場合の焦りに繋がり、

本当は目指していないファームを妥協して選んでしまう、などの弊害も起こり得ます。

 

やむを得ない事情があってある時期までに転職が必要、などでない限り、

「転職活動は◯ヶ月で終わらせる!」とは無理に考えず、

自然体に活動する方が良い結果に繋がるかと思います。

 

冒頭でのご説明の通り、疲れたら少し休憩しても良いんです。

妥協せずにじっくりと、自分のペースで転職活動は進めましょう。

 

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<自己研鑽>

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転職活動を始めるにあたっては「自己研鑽」も必要となります。

 

自己分析を行なって自分の強みが見えてくれば、

「履歴書を出していざ面接に臨もう!」という気持ちになるかとしれません。

 

その前に、自己研鑽として最低限「ケース面接練習」(フェルミ推定含む)と「WEBテスト対策」が必須です。

 

コンサルティングファームでは、面接者の論理的思考力・課題解決力を見るために「ケース面接」と呼ばれる手法の面接が行われます。

ある企業の現状、直面する問題が示され、限られた時間で問題の解決方法を検討して面接官へプレゼン、さらに面接官からの質疑に答える、というものです。

 

このケース面接をする上でポイントになるのが、

経営を分析する上でのフレームワークを理解して活用すること、

そして「定量的」に事象を捉え解決策を示す・効果を算出する、ということです。

 

後者には「フェルミ推定」を使うことが多いです。

ある前提を自分で仮置きし、求めたい数量や金額などの構成要素を分解して、概算で算出することをフェルミ推定といいます。

 

ケース面接もフェルミ推定も初めはとっつきにくいですが、慣れれば次第に上達するので、練習あるのみです。

 

また、新卒の就活活動でもお馴染みのWEBテスト足切りで使われることが多いので、

こちらも予め勉強してからエントリーされることをお勧めします。

 

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ここまでが転職活動を本格的に始める前の「準備」でした。

 

2度コンサルティングファームへ転職した身としては、やはり1度目の準備が特に大変でした。

「コンサルになりたい」と考えてから実際に履歴書を1社目に提出するまでに、2ヶ月ほどかかりました。

 

準備を進める中で、「本当に自分はコンサルになれるのか」「転職はうまくいくのか」など不安に思うこともありました。

皆さんも同じ場面が訪れるかもしれません。

 

そんな時は1人で抱え込まずに是非パートナーに相談してみてください。

準備する中で一人で不安になり、問題に直面するなどして「やはり転職はやめておこう」と気持ちが後ろ向きになってしまうことは、とても勿体ないと思います。

 

自分はなぜコンサルになりたいと考えたのか、初心に戻ってモチベーションを高めるためにも、

不安に感じたことは周りの力を借りて解決しながら転職活動を前に進めましょう。

このブログも、そんな苦労されている方の一助となれば幸いです。

 

それでは、次の記事ではいよいよ「転職活動」の本番についてご説明します!